田辺 聖子さん ありがとう
作家の田辺聖子さんが亡くなられました。
大好きな作家。彼女に人間性が好きでした。このブログの かもかもペンも、田辺さんの言葉からいただいたのです。
「これも、ありかも。」「これで、いいかも。」、、、、彼女は人に無理強いをしない。人を許し、受け入れる器が大きい。例え自分の意とすることに合わなくても、決してトンがった言葉や文章で攻撃しない。やんわり、まったり大阪弁で言うと「ちゃうんやけど、、、。」
出合いは神戸を舞台にした乃里子さんシリーズ。乃里子さんの恋に胸キュン。
幼少期にご自分の育った福島の田辺写真館での話、出てくる曽祖母がいいのよ。四世代家族に、雇ってた技師さん、叔母になる娘さん達との関わりが田辺さんの人間性を育んだと思います。
お父さんがモダンで優しくて、祖母が献身的で昔風で。田辺写真館をベースとした幼少期から女学生の頃までのエッセーを読むと、こんな風に彼女の人柄、人間が育まれていったんだと思う。
写真付きの本が色々出てます。ありがたいです。昭和初期からの暮らし向きが分かります。そりゃ、写真館だから、写真は豊富にありますよね。
まれな、女性でした。声も少女みたいで、、、、、いや中味も少女。
でも、古典の造詣が深く沢山の古典をわかりやすく読みやすく表してくれてました。
努力の天才だったと思います。気持ちは書ききれません。
田辺聖子さん、たくさんの作品を有難うございました。